曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

パーカー・ソネット万年筆 マーブル柄グリーン

僕が初めて所有した万年筆は、大学の卒業祝いで父が買ってくれたパーカーのソネットだ。当時はまったく万年筆に興味がなく、店頭で見て適当に決めた。父のモンブラン・マイスターシュトゥック149が太くて使いにくそうだったので、細いやつを選んだらソネットだった。

最初のうちは、興味がないなりに嬉しくて使っていたのだが、何かにぶつけた拍子にキャップの天冠が割れてしまった。割れて残った部分が尖っていて触ると痛い。なんか使う気をなくしてウン十年が過ぎた。

文房具趣味に目覚めたとき、ソネットを戦列に復帰させようと思い、天冠のことを某文具屋に相談したら、パーカーの日本代理店(ウォーターマンと同じ)に問い合わせたほうがいいと言われた。調べると、職場から割と近いので直接行ってみた。天冠のことを話すと、すぐ事情を了解してくれて、なぜか無料で新しい天冠に交換してくれた。似たような問い合わせが多くて慣れているのかもしれないが、あまりの対応の良さに僕は感動した。感動したので、次はウォーターマンを買うぜ、と思ったが、まだ買ってない。

そんなわけで文具マニアとして改めてソネットを使い始めたわけだが、ペン先が軟らかいのが長所でもあり、短所でもあった。僕はその時の体調で筆圧が結構変わるので、ソネットの柔らかさがちょうどいいときと、柔らかすぎると感じるときとがあった。軸が細いのはいいが、軸が短いのがちょっと気になった。僕はキャップを尻に付けないで書く派なので、ソネットの長さだと取り回しが軽すぎるのである。

そして、5thの記事に書いたが、空気穴問題。新しい天冠になっても空気穴は健在であり、すぐに水分が飛んでインクが濃くなり、減るのが速かった。これもソネットの特徴の一つ、と割り切ってはいるが、他の万年筆も持っているので、自然とソネット稼働率は下がっていった。今現在インクが入っていない。

フローが安定していてサラサラと書きたいときの書き味はいいので、久しぶりに使ってみたい気もしてきた。これ書いていて。



僕のソネットはなぜかフランス製(パーカーはイギリスの会社)で、マーブル柄のグリーンというやつらしい。



ニブはFである。149なんかに比べると頼りないほど小さいニブだ。軸も短いし、ソネットは基本的に女性向きだと思う。ソネット=14行詩という名前もそれっぽいし。



問題のキャップと天冠。天冠には3つの空気穴が開いており、口のほうから息を吹き込むと笛のような音が鳴る(笑)。幼児が呑み込んだ時に窒息しないように開いているという説があるが、この細さだと幼児の喉をふさがないと思うんだよな…。